2009/06/29

文学作品から学ぶもの

日本語の姿 by w.

広報サイトの運用が始まって、文章を書く機会が断然増えました。そして、つどつどに正しい日本語を知らない自分に気付かされます。 「正しい日本語」を知りたければどうしたらいいのか、ライターでもある当社の社長に相談しました。答えはシンプルで「正しい日本語に触れる」ということでした。

その正しい日本語が、どこにあるのかを聞いたとき驚きました。1960年以前の文章にしか、それはないとのことだったのです。 正直「 うっ!」と思いました。私は、近代文学が苦手です。

夏目漱石、太宰治、芥川龍之介……文豪といわれる作家の小説を読もうと取り組み、3行ほど読んでは挫折し続けました。私にとっては、もうアレルギー反応といってもいいくらいです。

今回、社長から出されたミッションは「文学作品をノートに書き写す」ということ。読むことさえままならない私が、書き写すなんて……と思いつつ、どの作品を書き写すか、作品選びから始まりました。文豪といってもたくさんいますし、改めて1960年以前の作品を探してみると、ものすごくたくさんあり、その中でどれを選んだらいいのか全く想像もつきません。

Webサイトをいろいろと調べていたら、ある言葉がでてきました『ノーベル文学賞』です。 「ノーベル賞」知っていますよ。世界で認められた賞です。
「……これなら間違いない」手がかりのない私にとっては、とてもわかりやすいきっかけです。

そうなると日本の受賞者は2人ですから、かなり絞られます。
川端康成と大江健三郎のおふたりです。となると話は早いです。1960年以前に活躍していた作家は「川端康成」ということで、決定。
川端康成といったら『伊豆の踊子』です。
というわけで、川端康成著『伊豆の踊子』をいま書き写しています。

これまで拒否反応を示していた私ですが、改めて『伊豆の踊子』に触れてみました。作業を始めてまだ10ページにも届かない状況ですが、文章は驚くほど普通です。けれど、今まで触れたことのない純粋なものがありました。
きれいな水を飲むように「正しい日本語」が、体に吸い込まれていく感覚を味わっているこの頃です。

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